これでまるわかり!照明器具の種類と適切な場所
2024.03.11家づくりについて
2016.09.05
奈良時代の建築に学ぶ家づくり
こんにちは。
設計の相原です。
少し前のお話しですが、会社の研修旅行で奈良県の法隆寺を参拝しました。
温故知新という言葉があるように、古くから評価されているものを学ぶことが新しい発想への近道です。
法隆寺は、世界最古の木造建築物。
先人の知恵や技術をしっかり学んできました。
今回はその中でも特に興味を持った『連子窓(れんじまど)』についてご紹介します。
1.連子窓(れんじまど)とは?
法隆寺東院の中心に位置する『夢殿』。
聖徳太子にまつわる建物です。
この夢殿とその周囲の回廊にて『連子窓』を見ることができます。
ちょうど上の写真の正面部分が『連子窓』。
この写真は回廊で撮ったものですが、夢殿にも同じような『連子窓』が付いていました。
この格子(連子子:れんじこと言います。)は、よく見るとひし形の向きで取り付けられています。
このようにすることで、明るいところからだと目の錯覚で格子の面積が広がって見えるようになります。
つまり明るい外からは中が見えにくくなり、暗い中からだと錯覚は起きないので外が良く見えるのです。
外からのプライバシー保護と中からの眺望に採光、そして風通しに防犯・・・シンプルな構造ながら本当に多機能な窓ですね。
また、意匠的にも格子は少し中を見にくくしつつも、まったく見えなくするのではないという日本人の『奥ゆかしさ』や『和』の印象が伝わってくるアイテムです。
古人の知恵には本当に感心しますね。
2.格子はワンダーホームでも採用しています!
ワンダーホームの新モデルハウスでも連子窓ではないですが、格子(コートライン)を採用しています。
外観のデザインにプライバシーや保護や防犯など、現代でも格子の役割は変わりません。
ぜひ一度体感しにいらしてください。
まとめ
●連子窓(格子窓)は、採光、通風、防犯、プライバシー保護、意匠と多機能に活躍する窓である。
●ワンダーホームのモデルハウスでも格子の特徴を活かして採用中。