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2018.06.11
中庭のある家の特徴は?メリット・デメリットまとめ
「中庭のある家」
そう聞いただけで明るくておしゃれな家が想像できませんか?
中庭は家全体を明るくし、安心してくつろげるプライベートな外空間にもなります。
しかし、多くのメリットの反面、デメリットがないわけでもありません。
憧れだけで中庭を作ってしまうのはリスクがあるということですね。
今回は中庭の特徴とメリット・デメリットについてまとめていきます。
Index
1.中庭のメリットは主に5つ
中庭を作る利点は大きくわけて5つあります。
・狭小地でも室内の明るさを確保
・家全体の風通しが良くなる
・人目を気にすることなく大きな窓を設けられる
・外側の窓を少なくできるので防犯性が高められる
・外庭よりも安心して子どもを遊ばせられる
基本的には多くの方がイメージしている通りのメリットではないでしょうか?
順番に詳しく見ていきましょう。
狭小地でも室内の明るさを確保
中庭を作ることによって太陽が高い位置にある時間帯には例え北向きの狭小地でも家の中を明るくすることができます。
また南向きの土地であっても家の中のどこかは日当たりが悪くなることも多いので、家中の部屋を余すことなく明るく日の当たる家にしたいという場合にも中庭は有効です。
中庭のある家は真上から見ると「コの字」や「ロの字」になるので普通の家よりも壁の面積が増えて自然と光が当たる場所も増えるという仕組みですね。
家全体の風通しが良くなる
中庭を作ると家の外側と中側の両方に窓が設けられるので、自然と窓の数も多くなります。
その結果、風が吹いてくる方向に合わせて柔軟に風通しを確保することができます。
また温かい空気は上に向かう性質があるので夏場には中庭部分で温められた空気が上昇気流となって中庭の上に抜けていきます。
この上昇気流も快適な風の流れを作る要因の一つです。
人目を気にすることなく大きな窓を設けられる
一般的な家の場合には、窓の外の景色は隣家や道路になるのが普通です。
一方で中庭のある家の場合は中庭を囲むように建物が配置されるので窓の向こうにも自分の家があるような状態になります。
そのため大きな窓を作っても人目を気にする必要はありません。
それどころかカーテンを開けっぱなしにして中庭の景色を楽しむのも思いのままです。
外側の窓を少なくできるので防犯性が高められる
中庭を作る場合は建物の中庭側の窓から光を取り込めるので、隣家や道路に面する家の外側に大きな窓を作らなくても済む場合が多いです。
そのためプライバシーも確保され、外側には侵入できる窓が少ないので防犯性も高まります。
外庭よりも安心して子どもを遊ばせられる
庭で子どもを遊ばせるときに一番心配になるのが道路へ飛び出すこと。
中庭の場合はその心配がなく、人目を気にせずにカーテンを開けっぱなしにできるので家の中から見守るときにも安心できます。
2.一方で中庭にはデメリットもあるので注意
中庭はメリットが多く魅力的に思えますが、建物の形が大きく左右されるので注意点も多いです。
実際に生活して後悔するようなことがないようにデメリットもしっかりと知っておいてください。
主なデメリットとしては以下の5つがあります。
・建築費用が割高になりがち
・間取りに制限が生まれやすい
・耐震性に注意が必要
・断熱性が確保し辛く光熱費が高くなることも
・湿気対策が必要な場合も
順番に見ていきましょう。
建築費用が割高になりがち
中庭を作る場合には建物を「コの字」や「ロの字」にする必要があるので壁の面積が多くなり、建物の形も複雑になるので建築費用が割高になりやすいです。
また外壁の塗り替えなど後々のメンテナンスの際にも費用が高くなる傾向にあります。
間取りに制限が生まれやすい
建物を「コの字」や「ロの字」にすることは建築費用だけでなく間取りの自由度にも大きく関わってきます。
かなり大きな土地でない限り、中庭を作る時点でLDKの形や配置がある程度決まってしまう場合も多いです。
せっかく中庭を作っても動線が悪く生活がしにくい家になってしまうのはもったいないですよね。
優先順位をよく考えて柔軟にプラン決めていくことが大切です。
耐震性に注意が必要
建物は綺麗な真四角であるほど耐震性が高くなるので、中庭のある家と綺麗な四角の家で比較すると耐震性の面では不利になります。
つまり耐震性を確保するのにプラスして費用が掛かる可能性も高いということですね。
少なくても耐震性が低い不安定な建物にならないようにしっかりと耐震性について説明を聞くようにしましょう。
断熱性が低くなりやすく光熱費が高くなることも
基本的には窓が多いほど外気の影響を受けやすく断熱性が低くなります。
つまり自然と窓の数が多くなる中庭のある家は断熱性も低くなりやすいと言えますね。
そのため断熱性能を普通の家よりも高めに作ることが快適な住まいを作るためには必要になってきます。
このデメリットも建築費用が割高になる要因の1つです。
湿気対策が必要な場合も
特に小さな中庭の場合は日中に常に日が当たるわけではないので雨の後に地面が湿ったままになる場合もあります。
そうなると気になるのが湿気対策です。
水たまりなどが残りやすい場合は蚊などの虫が発生する原因にもなりえます。
せっかくの中庭なのにジメジメしていたら使いたくなくなりますよね?
中庭を作る場合には排水関係についても対策を考えるようにしましょう。
3.中庭のある家を計画してみましょう
中庭でゆっくりお茶をしたり読書をしたり、ときにはガーデンパーティをしたりという生活は誰でも一度は憧れるライフスタイルですよね。
でも憧れだけで中庭を採用していしまうのは危険です。
メリットとデメリットをしっかり把握したうえで検討することが成功への第1歩。
この記事を参考に中庭のある家を計画していみてください。