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2024.09.09家づくりについて
2024.08.29
明るい老後を迎えるための2つのシナリオ
こんにちは。ワンダーホームの藤井です。
「老後」と言われてもまだまだ遠い未来なので、現実味を帯びて考えにくいかもしれません。
しかし、老後のことまで考えた上で資金計画を立てておかないと、後から取り返しがつかない状況を招きかねないのが、家づくりの恐ろしいところです。
ゆえに、家を建てながらも安心して過ごし続けていただくために、今回は老後資金についての個人的な見解についてお伝えしていきたいと思います。
老後2000万円問題
老後2000万円問題は本当なのか?
数年前、麻生大臣が年金だけでは老後資金が2000万円ほど足りないという発言をして、物議を醸し出したことがありました。
国のデータによると、一般的な家庭の年金支給額と65歳からの生活費を差し引いてみると、マイナスとなってしまう上、この数字の中には住居費やゆとり費(旅行や趣味、子や孫への援助金)などは含まれていないため、それらを合わせると、あながちこの話は間違いではないぐらい家計が大赤字になってしまいます。
一般的な家庭の年金支給額が月額約21万円なのに対し、老後の最低生活費が月額約22.5万円で、これに住居費とゆとり費が加算されると、85歳ぐらいまで生きることを前提とすると、支出は月平均35万円ぐらい必要だと言われているからです。
この数字を元に計算してみると、
毎月14万円×12ヶ月×20年=3360万円 ほど老後資金が足りないということになってしまうわけですね。
老後資金の不足分、どう補填する?
上記の結果を鑑みて、なんらかの方法でこの不足分を補填していかないといけないのですが、個人的にはその最良の方法が銀行預金ではなく、また貯蓄性の保険でもなく、「長期積立投資」だと考えています。
理由は、これから仕事を辞めるまでの長い間、「複利」効果を利用しながらお金を運用し続けていくことによって銀行や保険よりも圧倒的にお金を増やすことが出来る可能性が高いからです。
「複利」とは元本に利息を加えた額に、さらに利息がかかるようになる計算方式のことで、期間が長くなればなるほど、その恩恵が雪だるま式に膨らんでいくのが特徴です。
仮に毎年10万円ずつ積立し、それを年率5%ずつ増えていくとしたら、
1年目:10万円×5%=5,000円 2年目:(10万円+5,000円)+10万円=20万5,000円×5%=10,250円 3年目:(20万5,000円+10,250円)+10万円=315,250円×5%=15,763円 |
という風に、増えていく割合が年々大きくなるというイメージですね。
ゆえに、基本的には複利効果を最大化出来るこの「長期積立投資」を、老後資金づくりのメインシナリオに考えていただきたいと考えています。
老後資金のサブシナリオ
とはいえ、家計の状況によったら、たとえ保険を見直し、かつ住宅ローン返済の負担を減らしたとしても充分な資金を長期積立投資に回せない、という方もいらっしゃると思います。
ゆえに、その状況が濃厚な方には、出来るだけ長く働き続けてください、とお伝えさせていただいています。
理由は、単純に働き続ければ安定収入が入ってくるからです。
そして、安定収入があることで年金支給を遅らせることが出来れば、年金額を増やすことが出来るからです。
年金は65歳から受け取ることが出来ますが、支給率は1ヶ月遅らせるごとに0.7%上乗せされるため、65歳から受ける年金額を1とすれば、70歳まで遅らせるとしたら142%になり、限界の75歳まで遅らせるとしたら184%になるからです。
具体的な数字で示すと、通常65歳から受け取ることが出来る国民年金の額が約13万円なので、70歳に遅らせると約18.5万円、75歳まで遅らせると約24万円になり、これに厚生年金の上乗せ分が支給されることになるというわけですね。
仮に夫婦そろって働き続けていけたとしたら、おそらく毎月35万円を超える年金になるのではないでしょうか。
これが、私が考える老後の不足資金を補填するサブシナリオです。
ただ、このシナリオにはずっと健康であることと、いつ死ぬか分からないから貰えるものは早く貰っておきたいと考えてしまう心理的な壁の2つの障壁があるため、あくまで「サブシナリオ」の枠にとどめておいていただくことをお勧めします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この2つのシナリオさえ知っていれば、安心して家づくりを進めることが出来ると思うので、ぜひ覚えておいていただけたらと思います。
この記事が皆さまのお役に立てば幸いです。
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