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2024.10.18
電気料金の嘘と真実
こんにちは。ワンダーホームの梶野です。
2022年の10月をもって電力会社が燃料調整費の上限を撤廃したことにより、11月からオール電化住宅の電気料金が大きく跳ね上がりました。
これを受けてこれまで無頓着だった電気料金を意識するようになった方も多いのではないかと思いますが、電気料金は今後もさらに高くなっていくと噂されているため、これから家を建てる方は、値上がり傾向である電気料金を抑える対策をしなければいけません。
いつか終わりがある住宅ローンとは違って、電気料金は生きている限りずっとかかり続ける費用ですからね。
どれだけ住宅ローンの利息を抑えることが出来たとしても、電気料金に対する知識が乏しいままでは、抑えた利息を上回る出費を強いられかねませんしね。
というわけで今回は、電気料金についてお伝えしていきたいと思います。
今後、変動幅が大きくなるであろう電気料金という「ランニングコスト」を抑えられるかどうかは、安定した「長期積立投資」にも直結してくるはずなので、知識を身につけていただければと思います。
電気料金を抑える方法
「高断熱高気密」だけでは解決策にはならない
まず理解しておいていただきたいことが、家の断熱や気密を強化することは「快適な暮らし」には大きく寄与するものの、新築の家同士で比較する場合、電気料金の節約にはそれほど関係ないということです。
国が発表しているデータによると、家庭の消費電力の割合の中で、冷暖房が締める割合はわずか28%しかないからです。割合としては給湯器と同じ比率です。
1年中休みなく使用する給湯器に対し、冷暖房は使用する期間が1年のうち半分ぐらいなので、そう考えると信憑性の高い数字ではないでしょうか。
仮に毎月の平均電気代が毎月15,000円だとしたら、冷暖房が締める費用は月平均4,200円ぐらいだということですね。
そして、たとえ超高性能住宅にしたとしても、冬の暖房の使用をなくすことは不可能なので、ずいぶんとお金をかけて高性能化したとしても節約出来る電気代はせいぜい20%〜30%ぐらいのものではないでしょうか。
つまり、毎月平均1000円前後ぐらいが高断熱高気密化によって節約出来る電気料金だということですね。
今後50年生きるとしたら、節約出来る合計金額が約60万円なので、性能アップによって高くなるコストがそれ以下なら、コストを上げることなくより快適な住まいを手に入れることが出来るのでそうした方がいいという感じですね。
電気料金を抑えるたった一つの手段
家の性能を強化すれば、多少の電気料金の節約をしつつより快適な暮らしを手に入れることが出来ます。
とはいえ、そうしたからと言って給湯器や冷蔵庫、そして照明器具やその他全ての家電製品の電気料金を節約出来るわけではありません。
ゆえに、電気料金の根本的な解決策は「太陽光発電の設置」しかありません。
太陽光発電を設置すれば、発電している間は電力会社から電気を買わなくてよくなるからです。
電気そのものの買う量が減れば、燃料調整費や再エネ賦課金といった、使った電気料金に付加してかかる余分な費用を削減出来ますからね。
かつ、夜の使用電力量によっては「蓄電池」の設置も検討した方がいいと考えています。
蓄電池を設置すれば、昼間の使いきれなかった電気を貯めておくことが出来るため、発電しない夜も電力会社から電気を買う必要がなくなるからです。
つまり、発電は天候にも左右されるため完全というわけにはいきませんが、基本的に電気は「自給自足」した方がいいというわけですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
現在の電気料金は基本料金が高く、それが、電気料金が落ちにくい原因なのですが、昼も夜も電気を買わずによくなることによって、電力会社の料金プランを使った分だけ請求が来るプランに変更でき、これが更なる電気料金の節約につながりますしね。
電気料金の節約をお考えの方は、こうした選択肢があるということを頭の片隅に置いて頂ければ幸いです。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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