表と裏を意識する
2025.06.21家づくりについて
2025.05.10
図面を読み解く力
こんにちは。ワンダーホームの梶野です。
多くの方が単純に方位と動線だけに着目し、家の間取りを決めてしまいがちですが、住みやすさと美しさを同時に実現するためには、他にも着目すべき点があります。
というわけで今回は、間取の見方についてご説明いたします。
Index
南向き・北向き土地の場合
南向き土地の注意点
例えば、南向きの土地はとっても日当たりがいいため、全ての部屋を南に配置し、かつ南面に大きな窓をたくさんつくりたくなるのではないでしょうか。
それは結果的に周りから丸見えになってしまうことから、カーテンが開けられない薄暗い家をつくる可能性を高めます。
そして、そんな環境の中では、高いお金を出してつくったウッドデッキもほぼほぼ使えない、なんてことにもなりかねません。
南向きの土地では、玄関も南向きにつくるのが一般的ですが、リビングのエアコンの抜き位置も考えておかないと、玄関のすぐ隣にエアコンの室外機がちょこんと置かれている、なんてことにも十分考えられます。
北向き土地の注意点
北向きの土地に至っては、南向きとはまた違った問題が発生しやすいという特徴を持っています。
まず考えられる問題が、家の顔となる正面が汚くなりやすいという問題です。
トイレ・脱衣・風呂といった水回りが北に配置されるのが一般的なため、換気扇や不均一な高さ&サイズの窓が正面に並びやすくなるからです。
これに加えて水回りの近くには給湯器も置かれやすくなるし、外観を無視したまま間取りを考えると、家の正面に勝手口が出来てしまうことも決して少なくないからです。
その上ぐるりと家に囲まれているせいで光が入ってきにくい土地だとしたら、それこそ薄暗くジメジメした家になってしまいますしね。
間取りを見る際の着目点
周りからどう見えるのか?に着目
ここからは間取り図を見る際に、単純に方位と動線だけを見るのではなく、同時に見ていただきたい、いや見ていただくべき点についてご説明いたします。
まず、「周りからどう見えるのか?」という点です。
誰も来ないような場所にポツンと建てるのなら話は違いますが、基本、ほとんどの土地がそれなりに家が密集して建っているのではないでしょうか。
であれば、ご近所さんを含め周りからどう見えるのかまで織り込みつつ、間取りや窓を考えるべきではないでしょうか。
大きな窓をつくっても、カーテンが1分たりとも開けられないのなら、そこから充分な光も入ってこないし、風なんて全く通せないですからね。
ウッドデッキにしても、気心が知れたご近所さんならまだしも、見ず知らずの人に見られるような所ではなんだか気恥ずかしくて活用しにくいですしね。
立面図に出てこない部材の位置に着目
図面を見るにあたって、もう1つ読み取っていただきたいことが、立面図には出てこない部材の位置です。
- エアコンの配管と室外機
- 給湯器(エコキュートなら本体と室外機)
- 樋(軒から地面までのたて樋)
- 給排気口(キッチン・水回り・収納・居室)
- 電気メーターボックス
- 太陽光発電の宅内引き込み線
- 太陽光発電のパワコン(外部に設置するなら)
- 蓄電池(設置するなら)
といった部材です。
これらを考慮しなければ間取りは自由に変えやすいのですが、考慮しないまま間取りを考えたり変えてしまうと、先にお伝えしたように玄関の横にエアコンの室外機を置かざるを得ない状態になったり、家の正面にエアコンの配管が出てきたり、目立つ場所に給湯器を置かざるを得ない状況になってしまい、結果、家の景観が乱れることになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
こういった間取り図の見方も覚えておいていただければと思います。
図面を読み解く力を養えば、より住みやすく、よりカッコイイ家が出来上がるのは間違いありませんので!
この記事が皆さまのお役に立てば幸いです。
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